オンライン展示会とは?メリットデメリット・活用方法・開催費用をご紹介
オンライン展示会は、オンライン上で開催される展示会であり、物理的な場所に縛られずに製品やサービスを展示・紹介できるため、BtoBのマーケティング施策として注目を浴びています。この記事では、オンライン展示会でできること、メリットデメリット、さらにはその効果的な活用方法について紹介していきます。
▼この記事はこんな方におすすめ▼
- オンライン展示会とはなにか知りたい方
- 新たなマーケティング施策を探している方
- オンライン展示会の活用方法を探している方
目次[非表示]
- 1.オンライン展示会とは?
- 2.オンライン展示会でできること
- 3.オンライン展示会のメリット・デメリット
- 4.オンライン展示会のブース4タイプ
- 4.1.2Dブースタイプ
- 4.2.3Dブースタイプ
- 4.3.3Dウォークスルータイプ
- 4.4.メタバースタイプ
- 5.オンライン展示会の開催費用
- 6.オンライン展示会の活用3パターン
- 7.オンライン展示会を開催するには
- 8.オンライン展示会には「DEXPO(デキスポ)」
オンライン展示会とは?
オンライン展示会は、インターネット上で開催される展示会のことです。物理的な会場で行われる従来の展示会(リアル展示会)とは異なり、インターネットが繋がる環境であえば、24時間どこからでも参加することができる点が大きな魅力です。Web展示会やバーチャル展示会と呼ばれることもあります。
出展者はオンライン上で展示ブースを構築するため、物理的なブース装飾が必要なく低コストで来場者に対して効果的な営業活動を行うことができます。また来場者にとっても、多くのサービス、製品に出会えるため、今後のビジネスにおいて有意義な機会となるでしょう。
オンライン展示会でできること
オンライン展示会は、出展者の製品やサービスを来場者にアピールする場です。そんな製品やサービスをアピールするためにオンライン展示会ができることをご紹介します。
- 製品・サービスの紹介
- 資料やカタログの配布
- チャット
- 名刺交換
- 商談予約・商談
- 特設コンテンツ
出展者は、オンライン上の展示ブースに自社製品やサービスの動画や画像を掲載し、その特徴や利点を紹介します。来場者はこれらの情報を閲覧し、自分のニーズに合うかどうかを判断できます。また、デジタル資料やカタログ、営業資料を掲載することにより、来場者は気軽にダウンロードできます。
さらに、オンライン展示会では、出展者と来場者が相互コミュニケーションを取ることができる機能が備わっている場合が多くあります。来場者は、出展者に製品についての質問し、製品の深い理解を得ることができます。
そしてチャット機能や名刺交換、次回商談の予約を行うことも可能です。オンライン展示会のもう一つの特徴は、特設コンテンツです。特設コンテンツとは、「ウェビナー」、「基調講演」や「座談会」といったイベントを盛り上げるための集客施策の一つで、有識者や著名人をアサインしたウェビナーを開催することで、話題性の高いイベントとなるでしょう。
オンライン展示会は物理的な距離や時間にとらわれず、出展者と来場者が互いにビジネスの可能性を探るための有効なプラットフォームとなっています。
オンライン展示会のメリット・デメリット
オンライン展示会でできることを紹介しましたが、次にオンライン展示会のメリットデメリットをご紹介いたします。
☑メリット
1.販路を拡大できる
オンライン展示会は、地理的な制約を超えて幅広い範囲の潜在的な顧客やビジネスパートナーとのマッチングを可能にします。出展者は自社の製品やサービスを新しい市場を拡大するチャンスを得られます。また、異なる業界や分野の新たなビジネス機会を探ることが可能になります。
2.低コストで出展できる
オンライン展示会は、リアル展示会で費用がかかっていた物理的なブース装飾が不要なため、リアル展示会と比較してコストを大幅に抑えることができます。また会場に向かうための移動費宿泊費等も必要がないため、営業経費の削減も期待できます。
3.場所・時間の制約がない
来場者はインターネットが繋がれば自宅やオフィスなどどこにいても参加できるため、場所の制約がありません。また、オンライン会場には、24時間いつでもアクセスすることができるため、来場者にとっては、自分の都合がいい時に求める情報を収集できます。出展者にとっても会期を設けないことで機会損失を減らすことができます。
☑デメリット
1.五感で体験できない
実際に製品やサービスを「触る」ことができないのは、オンライン展示会の大きなデメリットの一つです。物理的な展示会では、参加者は製品を直接手に取り、質感や重さ、操作感などを実際に体感できます。オンラインでは、これらの体験を完全に再現することは困難です。
2.イベントの特別感がない
物理的なイベントには、「その場にいること」自体が特別な体験となることがあります。展示会場への移動、会場の雰囲気、偶然の出会いや直接の人間関係の構築など、対面イベント独自の魅力があります。これに対して、オンライン展示会は便利でアクセスしやすい一方で、これらの「特別な体験」を提供することが難しい場合があります。
3.プッシュ型の営業ができない
従来の展示会では、出展者は積極的に来場者にアプローチ(プッシュ型営業)を行い、自社の製品やサービスを紹介することができます。しかし、オンライン展示会では、来場者が自発的にブースを訪れる「待ち」のスタイルになりがちです。これにより、出展者は自らのブースや製品に対する注目を引くために異なる戦略が求められることになります。
▼オンライン展示会のメリットデメリットをもっと知りたい方はこちら
オンライン展示会のブース4タイプ
オンライン展示会と言っても、会場の作り込みやデザインで大きく印象が変わります。この章では、オンライン展示会でよく使用される4つのブースタイプについて説明していきます。
- 2Dブース
- 3Dブース
- 3Dウォークスルーブース
- メタバースブース
2Dブースタイプ
2Dブースは、画像、動画、テキスト情報を使って、直感的な画面操作で商品やサービスの魅力を視覚的に伝える基本スタイルです。来場者は気になるコンテンツをクリックすることで、ポップアップや別タブが開き情報を閲覧することができます。
このシンプルでわかりやすいスタイルは、特にオンライン展示会を初めて体験する方や情報をじっくりと収集したい方にぴったりです。
3Dブースタイプ
3Dブースでは、3D空間を利用してブースを構築し、2Dブースよりも立体的にコンテンツ掲載が可能です。奥行や立体感を感じることができ、よりリアル展示会と近い感覚でブースを周遊できます。
この奥行のあるスタイルは、2Dでは物足りないと感じている方や、アバターを操作しウォークスルーで探索する必要がない方におすすめです。
3Dウォークスルータイプ
3Dウォークスルータイプは、3Dブースの空間を自由に歩き回りながら探索できる進化形です。ここでは、来場者は自分のペースで仮想空間内を動き回り、展示物や情報を自己探索することができます。このタイプは、製品やサービスの情報をウォークスルーで閲覧することメインで、マイクやカメラを使ったコミュニケーションは少ないです。
他者とのコミュニケーションを最小限に抑え、自分だけの時間でじっくりと展示を楽しみたい来場者が好むブースタイプです。
メタバースタイプ
メタバースタイプは、リアルな展示会場を模した仮想空間で、参加者がアバターを介して互いにコミュニケーションを取ることができます。展示物を見ながら、他の参加者と情報交換したり、意見を共有したりすることが可能です。
ソーシャルな交流を楽しみたい方や、イベントの話題性を高めるにはこのタイプがおすすめです。
オンライン展示会の開催費用
オンライン展示会の開催に関わる費用は、イベントの規模や出展内容によって大きく異なります。一般的に、オンラインでの展示会は物理的な空間を必要としないため、従来の展示会に比べて費用を削減できる点が魅力です。
費用の範囲は、基本的なブース設置から始まり、豊富なコンテンツを提供することで高まる充実度に応じて、数十万円から数百万円までと幅広いです。
物理的な展示会場を借りる必要がないため、オンライン展示会はコスト面で有利です。実際に、東京ビッグサイト、ポートメッセなごや、インテックス大阪等の会場で開催されるリアル展示会の出展費用は、場所代だけで1小間30万~とも言われており、加えてブース設営や展示物制作、スタッフの人件費や宿泊費など、さまざまな追加費用が発生します。
オンライン展示会では、これらのコストを削減し、必要なコンテンツのみに注力することで、全体のコストパフォーマンスを高めることが可能です。展示会の目的や企業のニーズに応じて、効率的かつ効果的なコンテンツ選択により、賢くコストを管理することが、オンライン展示会成功の鍵と言えるでしょう。
オンライン展示会の活用3パターン
オンライン展示会の活用パターンは、大きく分けて以下の3パターンあります。
- 合同展に出展する
- 自社展を開催する
- 展示会を主催する
合同展に出展する
1つ目は企業や団体が主催で開催しているオンライン展示会に出展する活用方法です。合同展に出展するメリットとしては、同じ分野の出展者や来場者が集まるため、比較的興味や関心があるターゲットにアプローチできます。
かかるコストは、主催者に支払う出展料、展示ブースに掲載するコンテンツ制作費が挙げられますが、オンライン展示会はリアル展示会に比べて出展料が低く設定されている場合が多いです。その理由は、オンラインとリアルでは、主催に掛かる費用が大きく違うためです。
リアル展示会を主催するには、物理的な会場レンタル、基礎施工、人件費・運営費などがかかりますが、オンライン展示会では、システム開発費(既存システム利用料)や人件費・運営費のみで、物理的にかかる費用を抑えることができるため、出展に掛かる費用も低くなります。
自社展を開催する
2つ目は、自社主催の自社展を開催する活用方法です。オンラインで自社展を開催することで、企新商品やサービスの認知度を上げ、ブランディングを行ったり、新規顧客を開拓しビジネスを拡大させることができます。また、既存顧客や取引先との関係性を深める場所として活用されています。
合同展では、競合と横並びで出展するケースも多々あり、見込み顧客を囲い込むことが難しい場合がありますが、自社展は、文字通り自社オンリーでの開催となるため、オウンドメディアやコンテンツマーケティングの1つとして自社ブランドや製品をアピールする施策になり得ます。
展示会を主催する
3つ目は、オンライン展示会を主催する活用方法です。先ほど紹介した「自社展」では、自社の製品をアピールすることが目的でしたが、オンライン展示会を主催するということは、より多くの出展者と来場者をマッチングさせることが目的となります。
オンライン展示会の主催は、出展者からの出展料でマネタイズを図る必要があるため、より多くの企業が出展したくなるような、来場者が来場したくなるような仕掛けを準備する必要があります。オンライン展示会の主催を成功させるには、計画性と実行力が必要です。
▼以下の記事も参考にしてみてください。▼
オンライン展示会の開催フロー完全ガイド
オンライン展示会を開催するには
オンライン展示会を開催する一番の近道は、オンライン展示会プラットフォームを利用することです。オンライン展示会プラットフォームを利用することで、自社で一から開発するよりも時間とコストをずっと節約できます。
これらのプラットフォームには、ブース構築機能、名刺交換機能、商談予約機能など、オンライン展示会に必要な機能が全て搭載されており、直感的に使いやすいインターフェースやデザイン性の高いプラットフォームを提供しています。
さらに利用中は、プラットフォーム提供企業が技術サポートを行うため、システムのセキュリティや安定性も保証されています。これにより、イベント中のシステムトラブルを最小限に抑えることができ、システムのメンテナンスやアップデートに関する手間も不要になります。
オンライン展示会プラットフォームを利用することで、結果的に、効率的でスムーズなイベント運営が実現可能となるでしょう。
オンライン展示会には「DEXPO(デキスポ)」
オンライン展示会は、オンライン上で製品やサービスを紹介するための便利なプラットフォームです。オンライン展示会を活用することで、出展者は自社の製品を販路を拡大でき、来場者は自宅やオフィスから新しいビジネスの機会を探すことができます。
しかし、物理的な体験ができない、プッシュ型の営業がしずらい等の点は留意すべきデメリットです。「DEXPO(デキスポ)」のようなオンライン展示会プラットフォームを活用することで、ビジネスの接点を広げ、新しい市場へのアプローチを容易にし、ビジネスの可能性を拡大するのに役立つでしょう。