オンライン展示会のメリットデメリット
近年、オンライン展示会は、多くの企業や業界で開催されており、その市場ニーズは、コロナ過以降も増え続けています。本記事では、オンライン展示会のメリットとデメリットをわかりやすくご紹介いたします。
目次[非表示]
- 1.オンライン展示会とは
- 2.オンライン展示会のメリット
- 2.1.販路を拡大できる
- 2.2.低コストで出展できる
- 2.3.場所・時間の制約がない
- 2.4.データを活用しマーケ戦略を練れる
- 3.オンライン展示会のデメリット
- 3.1.感情やニュアンスが伝わりずらい
- 3.2.五感で感じることができない
- 3.3.接続が不安定になる場合がある
- 3.4.プッシュ型の営業ができない
- 4.オンライン展示会を成功させるために
- 4.1.広告戦略と事前集客
- 4.2.円滑なコミュニケーション
- 4.3.来場者の興味を惹くコンテンツ
- 4.4.獲得リードを有効活用
- 5.オンライン展示会でビジネスチャンスを広げる
オンライン展示会とは
オンライン展示会とは、一言で言えば、「オンライン上で行われる展示会のこと」。オンライン展示会は、新製品の発表や商談の場として活用されており、場所、時間の制約がないためリアル展示会よりも多くの人々の来場が期待できます。Web展示会やバーチャル展示会と呼ばれることもあります。
オンライン展示会のメリット
オンライン展示会が普及している背景には、オンライン展示会ならではのメリットがあります。
- 販路を拡大できる
- 低コストで出展できる
- 場所・時間の制約がない
- 長期的なデジタルマーケ施策になる
ここでは、上記4つのメリットについて解説します。
販路を拡大できる
オンライン展示会の最大の利点は、場所や時間に縛られずに多くの人々と接触できることです。これまでオフラインで行っていた展示会/商談会/ビジネスマッチングをオンライン上で開催するため、オフライン同様に短期的に数多くのリード獲得が可能となります。これにより出展する企業は、全国へ販路を拡大でき、今までマッチすることができなかった遠方の顧客へアプローチすることができます。
低コストで出展できる
リアル展示会の出展にかかっていた、出展、ブース施工・装飾、移動等にかかる費用を大幅に削減することができます。以下にリアル展示会とオンライン展示会に出展した場合の費用相場をまとめました。
◎リアル展示会出展にかかる費用相場
出展費 |
30万円~50万円/1小間 |
ブース施工・装飾費 |
30万円~100万円/1小間 |
コンテンツ(広報物)制作費 |
0円~100万円 |
その他経費(移動費、宿泊費等) |
1万円~5万円/1人 |
◎オンライン展示会出展にかかる費用相場
出展費 |
10万円~50万円 |
ブース施工・装飾費 |
0円 |
コンテンツ(広報物)制作費 |
0円~100万円 |
その他経費(移動費、宿泊費等) |
1万円(インターネット使用料)
|
※出展する展示会や小間数により大きく変動します ※弊社調べによる
オンライン展示会では、ブース装飾やコンテンツ掲載は全てCMS(管理パネル)で行うことできるため、リアル展示会出展のコストの大部分を占めるブース施工・装飾が必要ありません。
場所・時間の制約がない
オンライン上で情報収集、商談を行うことができるため、インターネットが繋がる場所であれば、どこからでもアクセスできます。また、開催時間(10:00~17:00など)を設定していない場合が多く、来場者は24時間いつでも求める情報にアクセスできるため、自分の都合に合わせた情報収集が可能となります。
データを活用しマーケ戦略を練れる
オンライン展示会では、来場者の行動履歴をチェックすることができるため、どの来場者がどのブースに訪れて、どんな行動をしたかを把握することができます。来場者の行動履歴を分析することで、どの製品やサービスに関心が高いかなど今後の企業資産になるような貴重なマーケティング情報を得ることができます。
オンライン展示会のデメリット
オンライン展示会には、オンラインならではのデメリットをあります。
- 感情やニュアンスが伝わりずらい
- 五感で感じることができない
- 接続が不安定になる場合がある
- プッシュ型の営業ができない
上記4点のデメリットを解説していきます。
感情やニュアンスが伝わりずらい
オンライン上で会議や商談を行った際に、自分の言ったことがしっかり伝わっているか、細かいニュアンスが伝わっているかなど心配になったことはありませんか?これは、身振りや表情、声のトーンなどの非言語的な表現が限られてしまい、相手の感情や意図を正確に把握するのが難しいからです。オンライン展示会は、基本的にオンライン上でコミュニケーションを行う場合が多いため、このデメリットは把握しておきましょう。
五感で感じることができない
オンライン展示会では、来場者は商品を直接触れたり、匂いを感じることができないため、視覚と聴覚で製品情報を収集する必要があります。特に食品や香水、衣料品などの味覚、嗅覚、触覚が製品の質に直結する業界では大きなデメリットとなる可能性があります。
接続が不安定になる場合がある
オンライン展示会への参加には、安定したインターネット接続が必須です。商談中に、回線不調で肝心なところを伝えきれなかったり、聞き取れなかったりしてしまっては、大きな機会損失に繋がってしまう可能性があります。円滑なコミュニケーションの場にするために事前にネット回線のチェックを行いましょう。
プッシュ型の営業ができない
リアル展示会だと、通路を歩く来場者に声かけを行ったりノベルティを配布するなどプッシュ型の営業を行うことができるため、スタッフの努力次第で、より多くのリードを獲得できる可能性があります。しかし、オンライン展示会の場合は、来場者が自社ブースに来場してくれるのを待つプル型の営業がメインとなります。いかにして自社ブースにアクセスしてくれるかを検討する必要があります。
オンライン展示会を成功させるために
オンライン展示会を成功させるには、以下の4つのポイントを覚えておきましょう。
- 広告戦略と事前集客
- 円滑なコミュニケーション
- 来場者の興味を惹くコンテンツ
- 獲得リードの有効活用
広告戦略と事前集客
リアルでもオンラインでも言えるのですが、評価されるポイントは、目標の商談数、リード獲得数に達したか否かでしょう。どれだけ考え込まれた計画を練って出展したとしても目標数字に達しなければ、成功とはいえないでしょう。広告戦略と事前集客を行うことで、来場者の数と質を確保できます。
円滑なコミュニケーション
オンライン上では、より円滑なコミュニケーションが求められています。ZOOM、Teams、Google Meetsなどの主要なビデオ会議ツールは使いこなせるようにして、スムーズな商談を心掛けましょう。最近のオンライン展示会では、AIチャットボットやメタバースを活用した即時性の高いコミュニケーションツールと連携するケースが増えています。
来場者の興味を惹くコンテンツ
ただ単にオンラインブースを構築し、情報を提供するだけでは成果に繋がりません。提供されている情報がどれだけ価値のあるものかを来場者は見ています。クオリティの高い動画や話題性のある内容を取り扱ったセミナー等を企画し、来場者が求めるコンテンツを提供しましょう。
獲得リードを有効活用
これまでの経験上、展示会で獲得したリードをうまく活用できている企業はかなり少ないです。展示会に出展しリードを獲得して満足するのではなく、獲得したリードをいかに売上に繋げていくかに注力しましょう。
展示会出展にはかなりの労力と負担がかかるため、出展して満足してしまう気持ちは充分にわかりますが、オンライン展示会が終了した後も、来場者との関係は続きます。効果的なリードナーチャリングによって、新しいビジネスチャンスをつかみましょう。
オンライン展示会でビジネスチャンスを広げる
オンライン展示会は、多くのメリットを持ちながらもいくつかのデメリットが存在します。それらのデメリットをうまくカバーし、効果的な展開を行うことで、貴重なビジネスチャンスを手に入れることができるでしょう。オンライン展示会を最大限に活用し、ビジネスの可能性を広げましょう。