オンライン展示会のプラットフォーム/業者選び
オンライン展示会を開催するにあたって一番重要な課題は、オンライン展示会の業者選びです。
複数の業者から4〜5社を選び、各社に1時間ほどの説明を聞く必要があります。
より効率的に最適な業者を選ぶ方法は、目的、目標、予算をある程度想定し、商談に臨むことです。それでは、業者の選び方について詳しく見ていきましょう。
目次[非表示]
- 1.オンライン展示会業者の探し方
- 2.オンライン展示会業者を徹底比較
- 2.1.広告/制作会社
- 2.2.展示会/イベント会社
- 2.3.システム会社
- 2.4.営業/マーケティング会社
- 3.プラットフォーム/業者の選定ポイント
- 3.1.収容可能人数
- 3.2.機能・連携ツール
- 3.3.コストパフォーマンス
- 3.4.サポート対応力
- 4.サポート力がイベント成功を左右させる!
オンライン展示会業者の探し方
オンライン展示会プラットフォームや業者を探す際、まずはインターネット検索から始めましょう。Googleなどの検索エンジンを使って「オンライン展示会プラットフォーム」や「バーチャル展示会」といったキーワードで検索すると、さまざまな業者が出てきます。
検索結果を見て、興味を引くウェブサイトをチェックしてみてください。ウェブサイトの中でも特にチェックするポイントは、「実績一覧」です。他の企業がどのように活用したか、実際のユーザーの活用事例や口コミを確認することで、プラットフォームの性能やサポートの質についてが確認できるでしょう。
▼オンライン展示会プラットフォームDEXPOの導入実績はこちら
いくつかウェブサイトをチェックし、気になる業者2,3社へ問い合わせ、費用、機能、サポート、システムの使いやすさなど、自社のニーズとマッチするかを商談で確認しましょう。業者を選ぶ際は、自社の具体的な目的や要件に合ったサービスを提供しているかを慎重に見極めることが重要です。
オンライン展示会業者を徹底比較
オンライン展示会を提供する企業は大きくわけて4つの系統に分かれます。
- 広告/制作会社
- 展示会/イベント会社
- システム会社
- 営業/マーケティング会社
それぞれの企業で得意不得意があるため、しっかりと違いを見極めましょう。
広告/制作会社
1系統目は、広告/制作会社です。
様々な広告手法を用い、デザイン制作、企画、宣伝販促支援まで多岐にわたるサポートが受けられます。販促のひとつのツールとしてオンライン展示会を取り扱っています。
【強み】
デザインや企画、カスタイマイズまで幅広く対応している。会期前の集客プロモーションから、会期当日のイベント企画、会期後のリード活用まで、会期前から会期後の運営サポートを一気通貫で提供している。
【弱み】
システム構築は社外で開発、もしくは外部開発されたプラットフォームを使用するケースが多い。そのため、中間マージンによるコストが多くかかってしまう場合がある。
【相性が良い企業様】
- オンライン展示会を初めて開催する企業様
- 企画からプロモーション、当日の運営まで一括でお願いしたい企業様
展示会/イベント会社
2系統目は、展示会/イベント会社です。
イベントの企画運営に精通しており、コロナ過がきっかけで、多くの展示会/イベント業者がリアル展示会/リアルイベントの代替としてオンライン展示会を取り扱いを始めた。イベントマーケティングのひとつとしてオンライン展示会を取り扱っています。
【強み】
リアル展示会の臨場感を再現する高いビジュアルが強みの場合が多い。施工部隊を持つ業者だと、リアル展示会の設営から、オンライン展示会の構築まで一気通貫で対応できる。リアル×オンラインのハイブリット展示会の連携にも強みを持つ。
【弱み】
臨場感や、UXを重視しているため、ゲームやエンタメコンテンツとしてエンタメ業界で多く採用されているが、BtoB向けのオンライン展示会でのリード獲得や商談に結び付ける機能がやや不足している。
【相性が良い企業様】
- リアル展示会とオンライン展示会を同時に開催したい企業様
- とにかくエンタメ性の高いイベントを開催したい企業様
システム会社
3系統目は、システム会社です。
文字通りシステム開発に特化した会社で、市場のニーズに合ったシステムを開発し提供しています。市場の状況により、改良や補修をしながら新たな機能をアップデートする可能性もある。
【強み】
システム開発に精通しているため、外部システムとの連携を想定した設計が多く、豊富な機能を標準搭載している場合が多い。また高度なセキュリティを有している場合も多くあり、セキュリティに厳しい官公庁や大企業でも採用できる。
【弱み】
システム重視で臨場感を演出するためのデザイン性が低く、管理パネルが複雑な造りになっており、UIが悪い場合が多い。基本的にシステム会社から提供されるサービスは、基本的に最低限の機能のみが標準装備されている。売り切りが多く、カスタマイズや運営サポートを求める企業とは相性が悪い。
【相性が良い企業様】
- 費用を抑えるために最低限の機能が使えれば良い企業様
- 自社に開発部隊を持っており、構築を自社で行える企業様
営業/マーケティング会社
4系統目は、営業/マーケティング会社です。
営業活動のあらゆる方法を模索しているため、新規開拓や既存ナーチャリングのコンサルティングに強みを持っています。営業活動のDXを目的として、オンライン展示会を提供しています。デジタルマーケティング施策として中長期的な利用でウェブ営業の1つとして取り扱っています。
【強み】
ウェブ営業に必要な最低限の機能を搭載しているオンライン展示会プラットフォームを提供している。展示会での営業戦略的な部分からのサポートに対応できる場合が多い。獲得したリードに対して営業代行など効率化を図る提案も可能。
【弱み】
ウェブ営業に特化したツールのため、システム会社と同じくプラットフォームのデザイン性が低く、臨場感やビジュアルが不十分な場合がある。また、展示会に精通していない場合もあり、展示会マーケティングとしてのノウハウに欠ける。
【相性が良い企業様】
- 営業支援を伴走でサポートして欲しい企業様
- 獲得したリードの活用方法を提案して欲しい企業様
プラットフォーム/業者の選定ポイント
オンライン展示会プラットフォームとその業者を選定する際には、以下の4項目を選定のポイントにすると良いでしょう。
- 収容可能人数
- 機能・連携ツール
- コストパフォーマンス
- サポート対応力
収容可能人数
オンライン展示会の規模を考えるとき、最も重要なのが「どれだけの人数を同時に収容できるか」です。小規模な内部会議向けか、それとも大規模なイベント向けかによって、必要となる収容能力は大きく変わります。想定の参加者数に応じて、適切なキャパシティを持つプラットフォームを選びましょう。
規模の参考例 |
小規模 |
中規模 |
大規模 |
来場者数 |
0~100名 |
100名~1,000名 |
1,000名以上 |
出展ブース数 |
0~50ブース |
50~100ブース |
100ブース以上 |
機能・連携ツール
オンライン展示会には、チャット機能、ビデオ会議、ウェビナー配信、アンケートなど、多くの機能が必要になることがあります。また、既存のCRMシステムやMAツールとの連携が可能なプラットフォームも便利です。自社の必要とする機能が全て備わっているか、確認しましょう。
コストパフォーマンス
もちろん、コストは一番大きな要素です。ただし、安さだけで選んでしまうと、必要な機能が不足しているかもしれません。一方で、高機能すぎても使いこなせないことがあります。予算内で最大限の価値を提供するプラットフォームを見つけることが大切です。無料トライアルやデモを活用して、実際に体験してみるのも良いでしょう。
サポート対応力
最後に、会期前から会期後までのサポート体制も重要です。特にオンラインイベントでは、技術的なトラブルが予期せず起こることがあります。そのため、迅速で専門的なサポートを提供する業者を選ぶことが重要です。
事前の相談やトラブル発生時の対応、アフターケアまで含めて、どのようなサポートが提供されるのかを確認しましょう。
サポート力がイベント成功を左右させる!
業者のサポート力は、オンライン展示会の成功において非常に重要な役割を果たします。特に、初めてオンライン展示会を企画する企業にとっては、無事開催できるのか不安が大きいでしょう。どれだけ計画を練っても、実際のイベント中には予期せぬトラブルが発生する可能性あります。
例えば、ネット環境の問題、来場者からの問い合わせ、あるいはプラットフォームの操作に関する混乱など、様々なトラブルが生じることがあります。特にウェビナーイベントなどのライブイベントでは、即時対応が求められるため、サポートチームの迅速な対応能力が鍵となります。
オンライン展示会業者のサポート力は、単にトラブルシューティングに留まらず、参加者の体験を向上させ、イベントの全体的な成功を支える根幹となります。そのため、オンライン展示会プラットフォームや業者を選ぶ際には、そのサポート体制についてもしっかりと検討しましょう。